へっぽこケアマネ 介護ブログ

介護職&ケアマネやってます。
在宅介護の現場でおこっていることを、
明るく真面目に書きます😃

忘れるってこと

認知症が進行して、


いろんな事を忘れてしまう。


忘れていく過程は、人それぞれ。


最後には、食べることも忘れてしまう。


お箸を持っても、


自分はどうすればいいのか?


自分は誰なのか?


目の前にある物体は、なんなのか?


食べるって行為を忘れてしまう。


そうやって人は、最期を迎える。


だけどさ、大好きな貴方がすべてを忘れてしまったとしても・・・


それでも生きてほしいんです。


あの手この手で、なんとか食べて飲んでと頑張るんです。


もう、終わりなんだから。すっと眠るようにが理想だけど。


あなたの笑顔を、


やっぱり明日も見たいんです。

認知症 姑のこと ⑪


姑は、11/1にショートステイを利用して、

そのまま特養が空いたら、

特養へ移ることが決まった。


姑には、ショートステイのことは、話していない。

言いにくいし、言っても忘れてしまう姑には、機嫌よくショートステイの施設に連れていく必要があるから。


姑が今までよく着ていた服と、新しいパジャマや下着を準備してます。


全部に名前を書く作業は、

我が子をはじめての保育所に預ける時の感覚と少しだけ似ていて。


人は、生まれて大人になり。

子供のように、そして・・・

赤ん坊のように戻っていく。

姑はその過程を、私たち家族に見せてくれているんだと思う。

認知症 姑のこと⑩

ショートステイから特別養護老人ホーム入所の順番がきた、と連絡はいって。


なんだか、モヤモヤしてた。


このモヤモヤが、どこからきてるのか。


私の仕事は、介護職でケアマネで・・・


認知症のご家族によく、

「認知症の方は環境の変化が1番よくない」と話す。

だから自宅で、できるだけ長く暮らせる支援をするのが、私たちだって。


だけど、私は自分が言ってることと、

逆のことをしようとしている。

今から姑を、

ショートステイに入れようとしている。


もう、ほとんど自己決定ができない姑を、

ガラリと環境の変わる所に、自分達の都合で連れて行こうとしている。


これからの私は、

仕事で「家に帰りたい」と訴える認知症利用者さんに、ほんとの意味で共感することができないかもしれない。


じゃあ、一人で暮らす事が続けていけるのか?

我が家で介護するのか?

と、なったら無理だ。


モヤモヤした。


旦那は、けっこうドライに現実的に入所を受け入れていた。

旦那に、私のモヤモヤした気持ちを話しても、共感してはくれなかった。


一晩、モヤモヤしたまま過ごして。

同じ施設の同僚に、自分の気持ちを話した。


同僚は、

「そりゃしょうがないよ。

独居には限界がある。間違ってないよ。

今までよく、頑張ったよ」

と、話してくれた。


なんだか、私は気持ちがすっごく楽になった。


これから先、どうなるんだろう(。>д<)

不安で。

私の決めた事は、【間違ってないよ。】

と、言ってくれた。


環境は変わっても、

そのかわり距離が近くなった。

近くなったぶん、残りの時間を長く一緒に過ごす事ができる。

そんな感じで思えた。